豆腐チャンプルーって沖縄の伝統的な家庭料理で、沖縄のみならず本土の沖縄風居酒屋でも食べることができる定番料理です。島豆腐独特の固めの食感とコクのある味はクセになります。野菜と豚肉で炒める豆腐チャンプルーは、素朴ですが島豆腐の旨味を感じられる沖縄を代表する料理ですよね。
そんな島豆腐、沖縄ならではの作り方に特徴があり、健康や美容においても優れた食材なんです。今回は、島豆腐がおいしいだけじゃなく健康や美容にも高い効果がある5つの理由についてご紹介します。
沖縄のおいしい島豆腐の優れた栄養価と5つの健康効果
1.普通の豆腐より1.3倍多くタンパク質を含んでいる
島豆腐はその作り方により、一般的な木綿豆腐よりも水分が少なくタンパク質などの栄養素が多く残っています。
豆腐の作り方
- 木綿豆腐
大豆を水に漬けて潰した生呉汁(なまごじる)を煮る。
煮た生呉汁を搾り、豆乳とオカラに分ける
できた投入をゆっくり撹拌しながら固まるのを待つ
少しづつ白い凝固物(豆腐)と透明な液体(ゆ)に別れる
固まった豆腐を取り出す
- 島豆腐
大豆を水に漬けて潰した生呉汁は煮ない
生呉汁に水を加え、漉し袋に入れて濾す
生の豆乳とオカラに分ける
豆乳ににがりを加えて煮る
徐々に冷ましながら豆腐とゆに別れる
できた島豆腐を取り出す
ポイントは大豆と水を混ぜて潰した生呉汁(生呉汁)を煮ないということです。
熱を加えないことで、大豆本来の風味が活き、熱に弱いタンパク質が多く残ります。ミネラルなどももちろん豊富です。
それで、木綿豆腐よりも1.3倍多くタンパク質が残り、コクのある味の島豆腐になるわけです。
2.マグネシウムが2倍で骨粗鬆症予防にもなる
島豆腐を固めるために使わるにがりは、天然の海水を使うためマグネシウムが豊富です。
マグネシウムはミネラル成分の一種ですが、多くの日本人がマグネシウム不足だとされています。不足すると様々な病気や症状が引き起こされると考えられています。
骨粗鬆症
気分の落ち込み
骨粗鬆症
心筋梗塞
3.血圧やコレステロール値を下げる効果
豆腐に含まれるタンパク質のなかに大豆ペプチドがあります。これは大豆から豆乳を作る過程で分解されてできる成分で、体内の消化管でコレステロールを排出するサポートをしてくれます。コレステロールを下げてくれる効果があるわけですね。
また必須脂肪酸のひとつであるリノール酸も含まれています。体内では作られないため、必ず食品から摂取しなければならない成分で、大豆からできた島豆腐にはリノールさんも豊富。
リノール酸は体内でプロスタグランジンというホルモンのような働きをする成分を作り、血管を広げて血圧を下げる効果もあります。
4.消化吸収がずば抜けて良いため胃腸にやさしい
実は大豆そのものは食物繊維が多いため、消化が良い食材とはいえないのですが、豆腐が作られる過程で一気にからだでの消化吸収率が上がります。
生呉汁(なまごじる)から豆乳とオカラに分けられる段階で、食物繊維がオカラに移るためです。上質タンパク質やミネラル成分だけが島豆腐に残るためからだが吸収しやすく、約95%が消化吸収されるんです。
島豆腐として固まる前の、ふわふわした状態でとったものがゆし豆腐というものもあります。聞いたことありますよね?
このゆし豆腐はさらにやわらかく胃腸に優しい、沖縄じゃみんな大好物な食材です。そのままでもおいしいのですが、出し汁などの汁物にしていただくとホントおいしいです。
5.イソフラボノイドが女性ホルモンのエストロゲンを補助する
加齢とともに減少するといわれている女性ホルモン。40歳を過ぎたあたりから、いわゆる更年期障害に悩まされる方も多いですよね。
女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをするイソフラボノイドは、「植物エストロゲン」とも呼ばれるほど、女性にとってはありがたい成分といえます。
一日に40~50mgを摂取するのが望ましいとされていて、豆腐なら約150g程度を食べると良いとのこと。毎日豆腐を半丁くらい食べればOKってことで、気軽に食生活に取り入れられそうですよね。
いかがでしたか?島豆腐が健康や美容にも良い5つの理由をご紹介しました。今や全国的にも有名になった島豆腐ですが、こんな健康効果がある食材だってこと、あまり知られていないと思います。
沖縄のスーパーでは、通常の冷蔵ケースで売られているのではなく、袋に入ってアツアツの島豆腐が売られています。できたての島豆腐のほうが、大豆の香りがたち美味しいんですよ!価格もそんなに変わらないし、まだ食べたことのない方は一度お試し下さい。美味しくてしっかりした固さとコクのある味はクセになることまちがいなしです!
まとめ
沖縄のおいしい島豆腐の優れた栄養価と5つの健康効果
1.普通の豆腐より1.3倍多くタンパク質を含んでいる
2.マグネシウムが2倍で骨粗鬆症予防にもなる
3.血圧やコレステロール値を下げる効果
4.消化吸収がずば抜けて良いため胃腸にやさしい
5.イソフラボノイドが女性ホルモンのエストロゲンを補助する