年間を通して気温の高い沖縄でおでん?と思われるかもしれませんが、沖縄ではおでんは人気メニューのひとつ!
家庭での定番メニューな事はもちろん、1年を通していつでもおでんが食べられる「おでんの専門店」がいくつもあります。
沖縄おでんは、たっぷりの鰹節にブタの出汁をベースとした塩系スープが特徴で、泡盛にも合う!とお酒のつまみに召し上がる人も沢山います。
今回は、あまり知られていない沖縄のおでんに欠かせない少し珍しい5つの具材をご紹介します。
普通のおでんとちょっと違う。沖縄おでんに入っている5つの具材
1.沖縄おでんの定番!【てびち】
沖縄おでんの特徴を一言で表すなら、豚肉がふんだんに使われている事!中でも主役はやはり【てびち(豚足)】
ぐつぐつとゆっくり丁寧に煮込んだ「てびち」からは、コラーゲンたっぷり!旨みたっぷりな出汁が出て、おでんの味の決め手になります。
「てびち」とは、豚の足の付け根(肩)から足先までの総称。そして足の先の部分を「チマグー」と呼び、おでんでは「ちまぐー」のみを使う作り方と、「てびち」全体を使う作り方があるようです。
じっくり丁寧に付けられた「てびち」は、ぷるぷる・とろとろな食感がクセになる人気の具材なのですが、初めて食べる方には注意が必要です。とろとろに煮込まれた「てびち」ですが骨付き肉で、骨の部分や軟骨の様な小さな骨がとても沢山ありますので、注意深くかじりつく事をオススメします!大きくみえる「てびち」ですが、骨の部分が大半を占めており、実際に食べられる部分は案外少なく感じるかもしれません。
少し食べづらい「てびち」ですが、肌に酸素や栄養を供給し老廃物を取り除く機能のある「コラーゲン」が豊富にふくまれているので、お肌のみずみずしさを保ち、シミやシワを防いでくれます。
少々見た目がグロテスクなので敬遠されがちですが、臭みも少なく美味しいので、ぜひ食べて欲しい食材です。
2.欠かす事のできない【青野菜】
沖縄おでんに欠かす事ができないのが【青野菜】です。
季節に応じて、小松菜・レタス・ホウレンソウ・チンゲンサイ(青梗菜)・エンサイ(空心菜)などなど、家庭によっても種類はさまざまなのですが、具材の旨みが染み出たスープにさっとくぐらせて、少しシャキシャキ感の残る程度に仕上げます。盛り付けの定位置は、大根や卵、練り物やてびちを盛り付けた最後 ど真ん中に添えられます。
とろとろに煮込まれたてびちややわらかい大根など他の具材とは異なる食感で、箸休め的な役割もはたしますし、茶色一色になりがちなおでんのいろどりとしても重要な役割をはたす、一石二鳥の青野菜はなくてはならない存在です。
3.ないとさみしい【ウィンナー】
沖縄におでんが伝わったのは太平洋戦争の後で、ウインナーが入るようになったのは米軍の影響と言われています。
沖縄人はウィンナーが大好きで、定食などを頼んでも必ずと言っていいほどウィンナーが脇役で付いてきたり、BBQでも欠かせない存在のウィンナー。という理由でおでんの具材として入っているのかはわかりませんが… 他の具材と共に煮込まれて、ぷっくりしたウィンナーはジューシーで子どもにも大人気のタネです。
4.人気の【ソーキ】
こちらは沖縄そばの具材としてもおなじみソーキ。豚のスペアリブ(骨付きばら肉)の部分をじっくり とろとろになるまで煮込んだもの。
とろとろに煮込まれたソーキがおでんのだしを吸ってさらにとろとろになっていて、他の具材との相性もよく!お酒のおつまみやご飯のお供にもなるおでんのダネの中でも人気の具材です!
5.からしの代わりは【マスタード】
こちらは、具材ではないのですが… 本土ではおでんのお供にはからしを使用する事が多いかと思いますが、沖縄おでんには、マスタードが添えられている事が多くあります。
豚の出汁のきいた少しこってり味のおでんには、からしよりも酸味が強めのマスタードの方が合うという事なので是非試してみてください!
今回は沖縄ならではの5つのおでんの具材をご紹介しました。県内にあるファミリーマートやローソンなどのコンビニでも、おでんには「てびち」や「ソーキ」「ウィンナー」などおいった沖縄ならではの具材は必ず入っていますし、おでんと一緒に「沖縄そばの麺」を販売しているコンビニもあります。
店員さんにそばの麺を注文して、おでんのお出汁をスープ代わりに、てびちやソーキやその他のおでんの具材をトッピングとして容器に入れるとあちこーこー(あつあつ)の沖縄そばが完成します!こちらも、沖縄ならではのおでんの楽しみ方なので是非一度試してみてください!
まとめ
普通のおでんとちょっと違う。沖縄おでんに入っている5つの具材
1.沖縄おでんの定番!【てびち】
2.欠かす事のできない【青野菜】
3.ないとさみしい【ウィンナー】
4.人気の【ソーキ】
5.からしの代わりは【マスタード】